しんぼくん物語その3 「全力で彼を止めたいと思います!」

今日もポワルの厨房で、いつの間にかロール生地を作っている彼。
なんてふてぶてしいんでしょう。
そこで恐る恐る名前を聞いてみると、
彼の名は 「しんぼくん」 というそうです。
先週は3時間ねばって売ったロールケーキ0本。
ゼロですよ、ゼロ。
普通はもう諦めてやめますよね。
やったことで満足して、「残念だけどまあそんなもんさ」「いい思い出になったな」 と。
ところが驚くことに「しんぼくん」は今週末もロールケーキを売るそうです。
しかもロールケーキだけでなく新商品を投入するそうです。
ふてぶてしいだけでなく、なんて欲たかりなんでしょう。
ボクは彼を止めてるんですけどね。
あまりに常識とのズレがヒドいので。
そこでボクは「しんぼくん」に常識というものをキチンと教えてあげようと思います。
これは社会人として、いや人間として、そして何より「しんぼくん」のためを思ってのことです。
みんなで彼をお説教するのはかわいそうなので、ボクが全国民を代表して、そして50年の人生の集大成として、
全力で彼を止めたいと思います!
つづく。