FC2ブログ

映画日記その121 「柘榴坂の仇討」

柘榴坂164638_02

          「柘榴坂の仇討」

志村金吾(中井貴一)は主君である大老・井伊直弼(中村吉右衛門)に仕えていたが、桜田門外で井伊は暗殺されてしまう。その後、あだ討ちの密命を受けた金吾は敵を捜し続けて13年が経過する。明治6年、時代が移り変わり時の政府があだ討ちを禁止する状況で、最後の敵である佐橋十兵衛(阿部寛)を捜し出し……。


これは地味な映画だと思います。

歴史認識がない人がこの映画を観て面白いと感じるか心配です。

じゃあボクはどうだったかって....はい!

ワタクシもう幕末が面白過ぎて常に幕末を感じてないと生きていけないくらいですので楽しめました!

まだまだ歴史ビギナーですが.....



井伊直弼は外国と不平等条約を朝廷の許しを得ず結んで開国に踏みきり、異を唱える者を次々と弾圧しました。

なので通常では井伊の評価は国賊、悪人というものが多いと思います。

しかしこの映画では井伊直弼は名君となってます。

はい、ボクはこの井伊直弼をとても評価したい。

当時の日本は黒船来航で諸外国から開国を強要されます。

それを拒否すれば戦争となります。

そして庶民は攘夷を唱えます。

しかし肝心の朝廷や幕府は300年もの間鎖国でしたので外交というものを行ったことがありません。

外国人の前に幕府は二の足を踏んで攘夷か開国か誰も決断できない中、ただ一人井伊だけが決断し行動に移すのです。

当時の世界情勢からみても開国は正しい選択です。

ただ日本にとって不利な条約を結んだ事だけが悔やまれますが、しかし当時の幕府に諸外国と対等に交渉できる人物がいたでしょうか。

つまり井伊直弼は自分が泥をかぶってまで明日のニッポンのために尽力した武骨で気慨と覚悟を持つ名君という見方ができます。

改革に対する強引さは明治を創り上げた大久保利通と被ります。

大久保利通も改革のために幕末から維新までにどれほど人を弾圧したか。

それを言ったら戦国時代の武将なんて…

大久保と井伊の決定的な違いは外交力。

大久保は類い稀なる外交力、交渉力を持って諸外国と対等に渡り歩き明治という新しい時代を築きました。

そして2人の共通点は.....あまりの強引さに反感をもつ者に暗殺されるということですネ。




と、かなり話はそれましたがこの「柘榴坂の仇討」

金吾(中井貴一)は井伊という人物に惚れこんで仕えるのです。

そして金吾は正義のために大老井伊を守り、かたや佐橋十兵衛(阿部寛)も正義のために大老井伊を暗殺したのです。

13年間追い続けてやっと見つけ出した十兵衛との静かな会話がとても印象的です。

十兵衛がポツリと
「のちのち思えば、そのお人(井伊直弼)のおっしゃってたことは、ごもっともでござんした」と....

あと、幕末から明治へと急速に変化していった日本の様子が見て取れます。

維新を新政府視点で見ると新しい日本の幕開けですが、
庶民視点で見ると何もかも変わってしまって不満や閉塞感が漂う様子が描かれててとても面白いです。


歴史が分からなくて観るととても退屈な映画かもしれませんが、こんな歴史認識を持って観るととても面白いと思います。。。



とか言ってボクもなんだかんだとまだ歴史ビギナーなんですけどネ.....ははは






あと、公開されたばかりですのでネットではサクラレビュー(やらせレビュー)が溢れてます。
やたらと高評価ですので気をつけてくださいネ......





コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ポワルのほほえみ

Author:ポワルのほほえみ
ポワルのほほえみは亀田駅近くのおいしいシュークリームとロールケーキのお店です。

ポワルのほほえみHPへ

facebookはこちら

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード