読書日記その232 「小倉昌男さんのマーケティング力」

「小倉昌男さんのマーケティング力」 中田信哉 著
小倉昌男氏と30年近く交流のあった大学名誉教授中田伸哉氏の著書。
クロネコヤマトの内部の人間ではないので、かなり客観的に宅急便のマーケティング論が書かれてます。
しかし30年近くの付き合いがあっただけあって、随所に裏話をカミングアウトされてたりしてとても面白く、小倉昌男氏との親交の深さが伺えます。
小倉氏はそれほどマーケティングを勉強していたわけではなかったようです。
しかしマーケティングは面白いと常々語っていたようで、
小倉氏にとってのマーケティングは広告、価格、販売ではなく、「思想」であり「考え方」と理解していたそうです。
そしてそれで終わるのでなく、それをストーリーにすることによってこれまでの流れが明確になり、さらに今後の発展に結びついたようです。
クロネコヤマト宅急便はまさに小倉昌男氏のセンスとマインドの賜物であるということですネ。