ありがとう!~「人に対して親身になる」

今日で和哉くんはポワルを退職しました。
彼は自閉症(アスペルガー症候群)という発達障害でしたが、この1年半本当にポワルにたくさん貢献してくれました。
彼は最後に
「色々と勉強になりました。ありがとうございました。」
なんて言葉を残しましたが、
逆にボクの方が彼にたくさん勉強させてもらいました。
障がい者をただ雇用するのは簡単です。
しかし障がい者でも普通に一社会人として仕事にやりがいを持たせながら働いてもらうという事というのは、
雇用する側にも努力が必要だと感じます。
障がいというものを正しく学び理解する。
そして雇用主だけでなく会社全体が障がいに対して理解する社風を作る。
そしてボク個人的に和哉くんから学んだ事はこれに尽きます。
「人に対して親身になる」
これくらい分かるだろ、
自分でよく考えろ、
なんて事は健常者の間では通用しても
障がい者に対しては通用しません。
それどころか、
ちょっと叱ったり突き放したりすると泣きじゃくったりパニックになったりします。
とにかく仕事を分かりやすくマニュアル化させて、
あとはとにかく親身になって教える。
親身になって見てあげる。
親身になってお世話する。
彼らのほとんどは子供の時にいじめられたり、疎外されたり、虐待を受けたりといった経験を持ってます。
そんな彼らの後ろ楯となる覚悟で手をさしのべ、そして人の役に立つ事、社会の役に立つ事を教えてあげると、
彼らは自分の出来る範囲内ではありますが一生懸命そして真面目に笑顔で仕事に取り組みます。
まずは健常者が彼らを理解し親身になる事が大切です。
しかしこれはですね、
障がい者に対してだけでなく、普通の従業員に対しても同じ事が言えるわけです。
この「人に対して親身になる」という事が、
ボクに足りない点でもありました。
それを和哉くんがこの1年半をかけてボクに教えてくれたように思います。
和哉くんは来年からは
障がい者向けの職業訓練のカリキュラムを受ける事になります。
ポワルでの経験が役に立つかどうか分かりませんが、しかし和哉くんには是非とも良い人生を歩んでもらいたいと思います(^^)
本当にありがとう!!
またいつでも遊びに来て下さいネ(^^)