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読書日記その230 「小説 太平洋戦争 4」



       「太平洋戦争 4」 山岡荘八 著

4はニューギニア作戦とインパール作戦です。

ニューギニアもダガルカナル同様、物資の調達の難航や過酷な自然環境によって、飢餓、病気が日本兵を苦しめます。


そんな中での山本五十六長官の死。

太平洋戦争の大局を見てたのは彼だけだったのではと感じます。


開戦当初の快進撃が日本を盲目にし過信に陥ります。

ダガルカナルがこの戦争の転換点だとしたら米軍は戦術を大きく変えてきます。

まずブルドーザーを投入して空港を作り空路で大量の物資を送り込み、強固な要塞を作ってから兵士を送り込みます。

しかし日本は相も変わらずまず兵士を送り、スコップとノコギリで道路を作り、あとは猪突猛進。

食料は最小限にとどめ基本は現地調達。

マラリア対策でも米軍はこの時すでにワクチンを開発してます。

これではいくら根性のある日本兵でも泥地獄に追い込まれるだけです。

しかもダガルカナルで失敗しておきながら何の対策も練らずにニューギニアで同じ失敗を繰り返します。

ここまでくると努力至上主義や根性精神論はもはや限界を越えてます。

ダガルカナルとニューギニアで命を落とした日本兵の中で、死因が餓死と病死がどれ程いたことか・・・


そして次に始まるのがインパール作戦ですが、またここでも悲劇が繰り返されます。

それはまた5巻にて・・・





読書日記その229  「翔ぶが如く 1」 



        「翔ぶが如く 1」  司馬遼太郎 著

明治維新を経て、西郷隆盛が主唱した征韓論、そして西南戦争までの新生日本の激動を描いた歴史小説です。

大河ドラマではまだ黒船来航前の西郷が島津斉彬に奉公した時代から始まりました。

なのでてっきり小説も同じだと思ったのですが、小説は維新後の征韓論論争から始まります。

幕末の西郷は、幕府を倒し明治維新を成し遂げた立役者であり、一番の功労者であり、そして最高のリーダー、英雄でした。

しかし維新後の西郷は英雄であった故に、大きな苦悩に苛まれ時代の渦に巻き込まれていきます。

ボク自身もどちらかというと維新後の西郷に非常に興味があったので、西郷の暗の部分を中心に描いた小説はちょうど良かったです♪

「敬天愛人」
天を敬い、人を愛す。

多くの人々を惹き付けた歴史上最高のリーダーといっても過言ではない西郷隆盛。

一巻はまだまだ登場人物の人物像が中心ですが、これから続く物語がとても楽しみです!



牛乳論争



昨日たまたま見たフェイスブックで牛乳論争が起きてました。

牛乳は体に良いか悪いか。

(っていうか良いか悪いかではなく牛乳は悪い!牛乳は猛毒!となってましたが....)

どうも牛乳は体に悪いという講演が行われたのがそもそもの始まりのようです。

ボクは率直にまだそんなことをネタにして講演をやる人がいるのかと思いました。

5,6年前に新谷弘実氏の著書「病気にならない生き方」がベストセラーになったのを機に一気に繰り広げられた牛乳論争。

酪農協会は牛乳有害説を主張する新谷氏に公開質問状を送るなどしてヒートアップしていきましたが、結局新谷氏が今ひとつ科学的根拠を示せずになんかうやむやになっていつの間にか終わりました。

これは結論がでるはずがない論争なのです。

牛乳に異を唱える研究者はほぼ全員、牛乳に含まれてる複数の成分・栄養素の中から一部を引っ張り出して体に悪いと言います。

研究者の言う成分が体に悪いというのはそうかもしれませんが
(カゼインは消化が悪い、タンパク質は骨粗しょう症の原因、インスリン様成長因子1は乳がんの原因などなど)

しかし一つの食品の一部の成分を引っ張り出して体に悪いと言っても説得力がありません。

因みに牛乳の成分はタンパク質、脂質、カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、亜鉛、ビタミンA,D,E,K,B1,B2,B12,パントテン酸などなど他にも多数の成分が含まれてます。

さらに人間は他にも食事を摂りますので、牛乳の成分自体の影響がどれほどなのか....

1日3食全て牛乳、それを毎日ならそれは何かしら異常がでるかもしれませんが.....

そして研究者は牛乳ではなく豆乳をすすめたりします。




しかし論争はそれで終わりではありません。

栄養価の高いと言われる大豆ですら研究者は体に悪いと言います。

大豆に含まれるマンガンはパーキンソン病の原因とか、フィチン酸塩、酵素阻害物質、ゴイトロゲンがアレルギー、心臓病、ガン、栄養失調、性欲減退に繋がるとか......

皆さんご存知かどうか、
大豆って世界の5大健康食品に選ばれてます。

大豆の主な成分はタンパク質、脂質、炭水化物、食物繊維、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ビタミンE、ビタミンB1、葉酸などなど。

特に大豆タンパク質がとても良質のようですね。

研究者はそんな大豆でも一部の成分を引っ張り出して体に悪いと主張します。


肉、魚、野菜、果物....もう挙げたらキリがありません。

特に肉は牛乳同様に論争が激しいようです。

結局、一つの食品の一部の悪い点をいちいち挙げてたら食べるものがなくなりますヨ。


はっきり言って牛乳より体に悪い添加物や保存料がたくさん入っている飲み物なんてコンビニに山ほど売られていて、しかも皆さんそんな飲み物をガブガブ飲んでますし....
(アセスルファムカリウム、スクラロース、アスパルテーム、安息香酸ナトリウムなどなど)


食べ物には全てに一長一短があるわけで、だからバランスよく摂取しましょうというわけですから。





牛乳を飲む飲まないは個人の自由ですので、どちらでもいいのですが、ボクが感じる一番危険なことは

テレビや雑誌、セミナーで言ってたからという理由でそのまま鵜呑みにすることです。

まずは疑う目を持って自分で調べるなり考えないといけません。

でないと簡単に人に騙されますヨ

「牛乳は体に悪いのです」
「え!そうなの!じゃあもう牛乳飲みません!」

っていう人はちょっと人に騙されやすいタイプかもしれません。



あと、気をつけなければならないのは、統計を分析する研究者や専門家は

「一般的に〇〇な傾向がある」

と言うべきところを、

「絶対に〇〇である」

かのように表現してしまうことが多分にあります。

自分の主張を多少強引でもはっきり言い切った方が周りからも良い目で見られますし、視聴者や受講者の受けもいいですから。



そもそもこんな牛乳論争なんて世界の諸外国の諸事情からしたら小さいことで、まあ幸せというか平和なことですよ。

世界では餓死が年間1500万人。4秒に1人が餓死で死にます。

世界の死因1位の虚血性心疾患が730万人ですから倍です。

牛乳は体に悪いから飲まないなんて言ってる日本人が居れば、今この瞬間に世界のどこかで餓死で亡くなる人もいるわけです。

牛乳の一部の成分を引っ張り出して猛毒だ何だと言って喚くとても健康的な日本人と、とてつもない栄養失調で今日にも死ぬかもしれない状況に置かれてる貧困国の人々....


.........


スミマセン....ちょっと話がそれましたが、

まあボクからしたらこういった講演会の先生をする人は牛乳が体に悪いと言ってそれなりのデータを揃えればインパクトがあって、本は売れるし講演会は引っ張りだこになるし稼げるなと、そんなところだと感じます。

っていうか牛乳論争なんて5、6年前で終わったと思ってたのですが、まだまだそれをネタにして講演する研究者がいるんですね。



牛乳は好き嫌いや体質に合う合わない、アレルギーなどがあります。

なので昔の「牛乳を飲みなさい」一辺倒もどうかと思いますが、
このような「牛乳は体に悪い」一辺倒もそれと同類で、いささか強引乱暴でどうかと思います。

飲む飲まないは個人の自由です。

そしてやはりバランスの取れた食事を心掛けるのが一番です。

牛乳も含めて。。。



お花が満開♪

ポワルの花壇ではお花が満開

チューリップやパンジー、ビオラが見頃を迎えてます~♪

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ケーキのお買い物のついでにお花も観賞してみてくださいネ。。。

映画日記その101 「大統領の執事の涙」

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           「大統領の執事の涙」

人種差別の壁を越えて奴隷から大統領執事となり、7人の大統領に仕えた黒人執事の実話の物語です。

映画は黒人であるセシルの生い立ちから歳老いた晩年までの一生を描いてます。

セシルとその家族の生き方、特に印象的なのが父セシルと息子の、人種差別との戦い方の違いです。

父セシルは白人に対して徹底的に従順な態度で自分の存在を示します。

しかし息子ルイスは逆に白人に抵抗し公民権活動に参加します。

そこで生まれる親子の確執。

人種差別問題がテーマでありながら家族問題にも通じるとてもいい作品でした。。。


便利!うれしい!ファンタスティック!

バースデーケーキ配達便です~♪

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新潟中の子供たちのために今日もポワルくん号で配達です!

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「便利!うれしい!ファンタスティック!」

ポワルのバースデーケーキ配達便、ご予約受付中!

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チューリップ♪



ポワルの花壇ではチューリップが咲き始めました~♪

春ですネ(^^)

パンジーやビオラもどんどん大きくなって綺麗な花を咲かせます♪

植え替えも重なってこれからガーデニングが楽しい季節ですネ~


読書日記その228 「明日の記憶」



       「明日の記憶」  荻原浩 著


これは最近ハマっている家族がテーマの小説。

娘の結婚が控えている中、父は50歳の若さで若年性アルツハイマーを発症します。

仕事一筋で大手広告企業の部長まで登り詰めましたが、最後は妻と娘だけは絶対に忘れないと強く思いながら病と闘います。

50歳といったらボク自身はもう8年後のことです。

つまり8年後には病にかかり、仕事ができなくなる事だってあるわけです。

このような本を読むと、自分の欲やプライドよりも、今健康である事と家族を含めた周りの人達への感謝の心が何より大事だという事を痛感します。

すると欲というのは本当にちっぽけなものに感じます。

ボク自身もっと周りの人達や環境に感謝しなければと思いました。




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