
問屋さんなどによく言われるのですが....
「もっと安くしてたくさん売ったら?」
「〇〇ではシューを100円にして1,000個売るんだよ」
「〇〇ではロールを600円にして300本売るんだよ」
「〇〇ではコルネを150円にして500個売るんだよ」
はい、全て利益がほとんどでない商売ですネ。
これで利益を出すには徹底的に激安材料を使うか
かなり恵まれた環境のお店です。
(どんなお店が恵まれてるかは多様なケースがあるので省きます)そして利益のでない商売のしわ寄せを受けるのは従業員です。
ウチは小さな個人店なので薄利多売はしません。
全て従業員が汗水流しながら手づくりで作ったケーキですから。
シューを100円にして1,000個売るとか、コルネを150円にして500個売るとかという事はしません。
そんな事をしたら忙しいばかりで利益がなくなります。
ウチは「梅もちぱい」などの焼菓子とバースデーケーキの売上で全体の6割を占めてますので、十分利益がでる体質になってます。
「梅もちぱい」とバースデーケーキという柱がしっかりできてるのです。
そのバランスを崩して利益を削ってまで薄利多売をする必要はありません。
利益を削るとしわ寄せがどこに来るかというと人件費になります。
つまり薄利多売は従業員の給与や福利厚生に影響してきます。
従業員にきちんとした給与をだすには適正な価格での販売が大事です。
これが新しくオープンしたばかりのお店であれば話は別です。
新しいお店は新規のお客様を増やしていかなければなりません。
シューやロールなどのデイリー商品を多少安くしてでもたくさんのお客様に買っていただく。
これもひとつの戦術です。
しかしポワルはお陰様で10年を超えました。
ボクも40を超えてまで徹夜をしながら、もしくはスタッフを夜中まで働かせてまで薄利多売はいたしません。
(お客様にとっては薄利多売が嬉しいと思いますが、ウチのような小さなお店が正常な経営をしていくには適正な価格で販売せざるを得ないことをどうかご理解ください....
)はっきり言っちゃえば....
材料費、人件費、包材、その他様々な経費を大手も含む他の競合店よりも低コストで商品を提供できない限り、このような安売りは事業として成り立ちません。
もっと言えば....
収益の高いお店は
他店より高い価格設定で運営されてるか
他店より低いコストで運営されてるかです。
他店がいくらだからとか、こうだからと言ってるうちはそのお店はその程度です。
もっと自店をどうしたいか、もっと自店をどう売りたいかを考えましょう。
なんか説教臭くなってきちゃいました....スミマセン