映画日記その86 「日本の悲劇」

「日本の悲劇」
年金不正受給問題を題材にした一家族を描いた映画です。
終始淡々とした流れ、音楽無し、とてもマニアックな映画です。
もうボク好み♪
人間の闇....
心の闇....
社会の闇.....
現代の日本の社会問題でもある家族の闇を映したとても考えさせられる映画です。
昔はお爺ちゃんお婆ちゃん、お父さんお母さん、そして兄弟、従兄と、小さなささやかな日本の家庭の幸せがありました。
しかし現代は核家族化、高齢化社会、様々な要因で昔の良き家族の形が崩れてきました。
そこに社会の歪みが起き、ある日崩壊するとそこには恐ろしく孤独で残酷な人間性が表れます。
「家族団らん、家族の幸せを応援する」ことの意義を改めて考えることができました。
今、幸せでも何かがきっかけで崩れてしまうかもしれない。
今、幸せでも次の瞬間人生を踏み外してしまうかもしれない。
だからこそ人間はわずかな幸せでも追い求めなくてはなりません。
我々菓子屋は何が出来るのか。
我々菓子屋は何が務めなのか。
そんな事を考えさせられた映画でした。
とてもマニアックな映画なのでみんなにオススメは出来ませんが、
ボクと好みがかぶるような人にはオススメです。。。