読書日記その27 「コーチング」

「コーチング」 落合博満 著
野村克也氏と落合博満氏の2人は非常に理にかなった采配を
する監督だと思います。
2人の共通点はたくさんあります。まず世間にあまり好かれ
てません(笑) 数字を大事にします。発言や行動全てに理由
をつけます。これって経営者の特徴によく似てます。
昔は長嶋監督や星野監督のようなリーダー的な監督が好きで
したが、今は野村監督や落合監督のようなマネジメント的な監
督が好きです。
欠点を矯正するよりも長所を伸ばすことが近道
良い部分を伸ばそうとするのでなく、物足りない部分を直そ
うとする。こんな組織や人間に残念ながら進歩は望めない。
最初からプラス思考の人間は良い指導者になれない。
マイナス思考で最悪の結果を想定し、そうならないよう計画
を立てて組織や集団を動かす。軌道にのってきたらプラス思考
に転じて攻めてゆく。
「今のは1本にならないぞ」と言うと主体は指導者になって
しまう。「お前が1本だと思うなら、それでいい」と言って自
分の判断に任させると選手は「よし」とするハードルを高くす
る。
上司を育てるのも部下を育てるのも「信頼関係」
組織の長がしっかり責任をとる事を明言しておけば部下は仕
事をしやすい。そういう環境をつくった上で、自分に責任を持
てる部下を育てる。
「自分で考える習慣」を身につけさせる。
部下は一人では責任を負い切れない。だからこそ上司は自分
にとって最高の味方であることを理解させる。
脅しのように叱責するのは最悪。またノータッチの姿勢も感
心できない。顔色や行動に覇気がないなど、何らかの不満や悩
みを抱えている選手をいち早く見つけ、処方箋を考えておく。
全て自分でやらないと気がすまない、自分の部下を信頼でき
ない上司はたいがい失敗する。
「自分がいなければ困るだろう」は自己満足。
欠点が目立つ場合、最もいけないやり方は、本人にそれが大
きな欠点だということを感じさせてしまう指導や言動。
欠点が目立つ場合、まずは小さな長所を伸ばしてみる。
部下に信頼される上司であるには、部下の話に聞く耳をもつ
こと。そして仕事の最終責任は自分がとること。
責任はまず長がとらなければいけないが、当事者にも一緒に
責任を取らせる。そして最終責任を自分がとる。
人間としての生活の基本は、食事と睡眠。
良き理解者、アドバイザーが三人いれば人生は見誤らない。