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論語日記その16  「学而第一の十六」

「学而第一の十六」
子曰く、
人の己を知らざるを患(うれ)えず、
人を知らざるを患えよ。




<訳>
先生が言われた。
人が自分のことを認めてくれないことを嘆いてはならない。
自分が人を認めないのが問題だ。




<学び>
人が自分を分かってくれないと不平不満を抱いても何も解決しません。

人を責める前にまずは自分が人を否定せず、人を理解することが先決です。

そうすれば自然と人は自分のことを理解してくれるようになるでしょう。

西郷の言葉
「人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ねるべし」
にも通じる言葉ですネ。。。



論語日記その15 「学而第一の一五」 

毎年、閑散期になるとブログで論語日記を綴るのですがどうしても三日坊主になってしまいます。
そこで今年はフェイスブックにもアップして自分にプレッシャーを与えようと思います。
そして今年こそ!今年こそ!継続させたいと思います!!



「学而第一の一五」
子貢曰く
「貧しくて諂(へつら)うことなく、富みて驕(おご)ることなきはいかん。」
子曰く
「可なり。未だ貧しくて道を楽しみ、富みて礼を好む者には若(し)かざるなり。」
子貢曰く、
「詩に”切するが如く、磋(さ)するが如く、琢(たく)するが如く、磨するが如し”は、其れ斯(こ)れを謂うか。
子曰く
「賜(し)や、始めて与(とも)に詩を言うべきなり。これに往を告げて来を知るものなり。」




<訳>
子貢は尋ねた。
「貧乏であっても卑屈にならず、金持ちであっても驕り高ぶらない。そんな生き方は先生はどう思われますか。」
先生は答えた。
「よろしい。だが貧乏であっても学問や道義を楽しみ、金持ちでも礼を好む者にはかなわない。」
子貢は言った。
「詩経(四書五経)に
”切するが如く、磋するが如く、琢するが如く、磨するが如し”
(石を切るように、研ぐように、打つように、そして磨くように、いやがうえでも立派にすること)
とは、このことを表してるのですね。」
先生は言われた。
「子貢よ。それでこそ詩を語れるというものだ。本当にお前は、一を聞くと先のことまでわかる力があるのだね。」



<学び>
貧乏でも卑屈にならず学問や道義を楽しんだり、裕福でも謙虚に礼を尽くす人は素晴らしいということですが、注目すべきは子貢が四書五経から言葉を引用したことに、孔子は褒めてあげてることです。

論語では孔子が弟子に褒めてることが多くあります。

人は褒められるから頑張ったりやる気を出したりします。

しかし褒めてばかりではうまくいかない事も多々あります。

君主論のような厳しさと論語のような敬愛のバランスが大事だと思います。

とかく職人のような世界は厳しさばかり目立ちますし厳しさも大事ですが、褒めてあげないと人は育たないことも忘れてはいけませんネ。。。





果たしてこの論語日記は次回があるのでしょうか......



論語日記その14 学而第一の一四

学而第一の一四
子曰く「君子は食飽かんことを求むることなく
居(きょ)安からんことを求むるなく
事に敏にして言に慎み
有道に就きて正す
学を好むと謂(い)うべきなり。」



先生が言われた。
「貴族はごちそうをたらふく食べることを求めず
安楽な豪邸に住むことも求めない。
仕事によくつとめて、発言は慎重であり、
そのうえ有識者に教えを求め自らを正していく。
そういう人こそ学を好むといえるだろう。」




貴族であれば豪遊したり豪邸に住んだりせず
仕事にまい進し、言葉を慎み、
有識者に教えを乞う
と、貴族に対してその生活について
反省をうながした言葉です。
欲望に駆られず
もっと大切なものを求めていきたいものですネ。

論語日記その13 学而第一の一三

学而第一の一三
有子曰く、「信、義に近づけば、
言(こと)復(ふ)むべし。
恭(きょう)、礼に近づけば、恥辱(ちじょく)に遠ざかる。
因(よ)ることその親(しん)を失わざれば、
亦(また)宗(そう)とすべし。



有先生が言われた。
「信(約束を守ること)は、正しい道理に近ければ
ことばどおりに実行すればよい。

礼儀正しくふるまえば、恥をかくことはない。

人に約束をお願いするときは親しむべき人を
取り違えなければ、尊敬する念を持って
お願いしなさい。」





これは約束のときの心掛けについての言葉です。
安易な約束をしては後々トラブルや信頼を壊して
しまうことがあります。
約束をするからには人としての道理と礼儀を守って
約束をしたいものですネ。

論語日記その12 学而第一の十二

約半年ぶりの論語日記です。

これから夏に向けて余裕もでてくるので

また再開です。がんばって継続しようと

思います。



学而第一の十二
有子曰く「礼は之れ和を用(もっ)て
貴(とうと)しと為す。
先王の道、これを美と為す。
小大これに由(よ)れば、
行なわれざる所あり。
和を知りて和すれども、
礼を以(も)ってこれを節せざれば、
亦(また)行なわれず。」


有先生が言われた。「礼を行なうには
調和が大切である。

昔の聖王の道も礼において素晴らしかった。

しかし小事も大事も礼をむねにしていても
うまくいかないことができてくる。

それは礼を行なうには調和が大切だという
ことを知らなかったからだ。

しかし礼も身分的な秩序にしたがって
節制をしないと、またうまくゆかないものだ。






あいさつの大切さを説いてます。あいさつがないと
和は保てません。あいさつは人間関係を円滑にする
第一歩です。

しかし昔の軍隊のような強引で厳しい礼は弊害も
でると説いてます。

家庭でも職場でも普通に常識的なあいさつをする
習慣が大切ですネ。

論語日記その11 学而第一の十一

ふるさと村イベントで早起きしたせいか

今日も早起きしたので早めに出勤して

論語日記を書きました。


学而第一の十一
子曰く「父在(いま)せばその志を観(み)、
父没すればその行ないを観る。
三年父の道を改むること無きを、孝(こう)と謂うべし。」




先生が言われた。「父親が生きている間は
子が間違った道に行きはしないかと見守っているが、

父親が亡くなってからは
子は自由になるので日頃の行いを観れば
親孝行かどうかがわかる。

父親の死後三年、父親の教えをしっかり守り
今も父親が生きているごとく行動することが
真の親孝行ではないだろうか。」



子供ができた頃からでしょうか。
父が現在のボクの年齢の時はどんな姿で
どんな事を考え、どんな行動をしていたか、
そしてその頃のボクは何歳だったか
そんなことをよく考えます。

父も母もまだ健在ですが、
う~ん.....まったく親孝行できてません........。

論語日記その10 学而第一の十

最近、論語日記がおろそかになってきたので

論語日記を書くために早めに出勤しました。

これから忙しくなっていく時期になりますが

できる限り継続していきたいと思ってます。


学而第一の十
子禽(しきん)、子貢に問いて曰く
「夫子(ふうし)の是(こ)の邦(くに)に至るや
必ずその政(せい)を聞く。
これを求めたるか、仰(そもそ)もこれを与えたるか。」

子貢曰く
「夫子は温良恭倹譲(おんりょうきょうけんじょう)
以(も)ってこれを得たり。
夫子のこれを求むるや、
其(そ)れ諸(こ)れ人のこれを求むるに異なるか。」


子禽が子貢にたずねた。
「先生(孔子)はどこの国にいかれても
必ずそこの政治の相談を受けられます。
それは先生から相談を求めたのか、
それとも国王から持ちかけられたのでしょうか。」

子貢が答えた。
「先生は”温良恭倹譲”の五徳を
備えておられるのでどこの国でも相談を
受けられることになるのです。
先生から相談を求めても
他の人の求め方とは違うらしいですよ。」


”温良恭倹譲(おんりょうきょうけんじょう)”とは
「おだやか」「素直」「謹み深い」「慎ましい」「謙虚」
この五徳が備わってはじめて
品格のある素晴らしい人間といえます。
この言葉をみると、
自分は40年生きてるのにまだまだですね。
せめて人から相談されるような人間になりたいものです。

論語日記その9 学而第一の九

今日はリーダーの心がけや行動が

いかに大切かを説いた言葉です。


学而第一の九
曽子曰く「終わりを慎み遠きを追えば
民の徳厚きに帰(き)す」



曽先生が言われた。「上に立つ者が、
親の葬儀をきちんとつとめ祖先をお祭りしていけば
人民もその徳の厚さに感化され
人民も厚い徳を持つようになる。」



ここでは葬儀のことを言ってますが
リーダーや上司の率先力に通じる言葉です。
リーダーが正しい行動を率先してみせれば
スタッフはおのずとついていきます。
リーダーがスタッフを見ている以上に
スタッフはリーダーを見ているんですね。
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